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■高崎経済大学地域政策学部連携企画~群馬の特徴を人に伝えるprj. □1度は眠りについた器械製糸工場。2014年再び目を覚ます。~世界遺産 富岡製糸場~□

東京から約110㎞、海岸沿いでもなく、都会でもない、この田舎町、群馬県富岡市に突如、姿を現した器械製糸工場、「富岡製糸場」。
みなさんも、もうご存知のことと思いますが、2014年、富岡製糸場及び絹産業遺産群が世界文化遺産に登録されました。しかし、これらについて詳しい知識がないのは私だけでしょうか?素晴らしい点、魅力的な点はどこにあるのか、、、

そこで今回は富岡製糸場に足を運んでみた。

無料駐車場から看板に従いながら歩くこと約10分、オレンジ色の建造物が見え、ここにたどり着いた。
入場料を払いパンフレットをもらうと、ちょうどガイドツアーが始まるところであった。
ガイドツアーでお世話になるのは、富岡市で洋服店を営む中野さんだ。

まず案内されたのが西繭倉庫と東繭倉庫であった。
なんでこんなに、でかいんだろうかと、最近疑問に思っていたところであった。東繭倉庫は長さ104.4メートル、幅12.3メートル、高さ14メートルで西繭倉庫もほぼ同じ大きさである。建設した当時は、年に1回しか養蚕を行うことができず、その収穫した繭で1年間運営しなければならないため、こんなに大きい倉庫が2つも必要であったらしい。
また、倉庫の作りも当時では非常に珍しい「木骨レンガ造」という作りで、木造で骨組をして、「フランス積み」という積み方でレンガが積んである。現在ではレンガの間はセメントで固めるが、繭倉庫ではセメントの代わりに漆喰(しっくい)という、よくグランドで線を引くために使う白い粉を使用しているとのこと。

ガイドの中野さんが「富岡製糸場の建物はほとんど当時のままでいじっていない」と一言添えた。
明治5年に建てられ、約1世紀半経った今でも変わることなく、ここまでどっしりと存在しているのは、この造りの頑丈さと当時の建設に携わった人たちの技術の高さを表しているだろう。
いくつもの季節を乗り越え、少し汚れている薄いオレンジと漆喰の白い色がマッチし、なんとも言い難い、いい味を出していて、とても魅力を感じてしまった。

次に案内していただいたのが、製糸場の心臓ともいえる繰糸場である。
ここはたくさんの工女がその細くしなやかな指を使って、たくさんの繰糸機械で糸を紡ぐための場所である。柱を2本の梁で挟む「挟み梁」という技などを駆使した「トラス構造」という作りになっている。また、ガラス窓を使用している。
私は全然知らなかったが、当時、ガラスは、ほとんど日本で作られておらず非常に高価なものであったそうだ。なぜガラス窓を使用したかというと、1ミリに満たない細い糸を一日中扱うのでなるべく日光の光を入れ、暗くならないようにするためであるらしい。それだけミスの許されない仕事であり、また工女の紡いだ糸が日本の経済を担っていたということがわかる。

最後に案内していただいたのは、富岡製糸場の全体の指導者であるフランス人のポール・ブリュナとその家族の住居、ブリュナ館である。
広さ約320坪もある豪邸で、建物は木造レンガ造で建てられ、高床でベランダがあり風通しの良い作りとなっている。また、地下室が存在し、そこには食糧やワインが保存されていたという。

ブリュナがどれほど明治政府に大切に扱われていたかガイドの中野さんが話をしてくれた。
「当時の日本の大臣の月給は約800円。では、ブリュナはいくら給料をもらっていたか予想がつきますか?
当時、ブリュナには750円も支払われていたそうです。すごいですねー。」

中野さんはあっさり言ったが、「ブリュナってそんなすごい人なんだ!」とガイドツアーに参加していた全員が驚いただろう。
それだけ、明治政府は富岡製糸場にお金をかけ、養蚕業、工女、また指揮官であるブリュナを頼っていたことがわかる。今回は省略するがガイドツアーでは他の建物についても説明してくれる。ガイドツアーに参加してみて富岡製糸場の強みや魅力を少し理解できた気がする。

西洋の技術を加えた前代未聞の建築物、、、
明治時代に日本の近代化、また日本の経済向上に大きく関わった、、、

この富岡製糸場のおかげで当時、やっと世界と肩を並べることできた。
富岡製糸場は日本の宝である。

先人が大事に守り抜いてきたこの日本の宝を多くの人に見てもらいたい。

■高崎経済大学地域政策学部伊藤ゼミ連携企画投稿~群馬の特徴を人に伝える。PRJ.■
ライター:高崎経済大学 地域政策学部 伊藤ゼミ 金澤将太郎

■富岡製糸場
住所/群馬県富岡市富岡1-1
電話/0274-64-0005 FAX/0274-64-3181
メール/worldheritage@city.tomioka.lg.jp
HP/ http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html
2015年04月15日 | ライター:tcue | 場所:西毛 | カテゴリー:歴史・文化  

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