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■高崎経済大学地域政策学部連携企画~群馬の特徴を人に伝えるprj. □「え」 -縁起だるまの少林山- だるまのイメージ=赤くて、丸い?□

上毛かるたの「え」といえば、「縁起だるまの少林山」。
群馬県民であれば多くの人が青のバックに真っ赤なだるまの札をイメージできるだろう。
私たちの生活の中にはいつも近いところ、特に強く何かを願うところに「だるま」があった。
お正月には高崎少林山七草祭りだるま市が開催され、高校、大学受験の時には「必勝」を願い、だるまの片目に目を入れた。今年も大学受験のシーズンになり、予備校などでは「必勝祈願」のためのだるまなどが置かれている。
成功を強く願うときには必ずと言っていいほど、だるまは「そこ」にいた。

いつだったか、母親が話していたことを思い出す。「だるまは願いを込めるもの。だから願いが叶い、両目を入れた後のだるまはゴミとしてすてるのではなく、どんど焼きで一緒に燃やす。煙にして空へ返すんだよ。」だるまはこの土地に根付く、1つの文化だと思う。

しかし現代になり、だるまの習慣は少しずつなくなっていっているように思う。高崎市豊岡町には昔はたくさんのだるま工房があった。もともと風が強く、塗料を乾かすための工程が多いだるま作りには向いている気候なのだという。
だが、現在ではごくわずかな工房しか残っていない。自分は、現代人の「だるま離れ」がおきているのではないかと思う。かくいう自分もここ数年、だるまに目を入れていない。

しかし、最近では従来のだるまを少し違った視点でとらえ、発信する取り組みがある。
高崎市豊岡町には現在でもだるま工房が残る。ここでは、従来のだるまの特徴である赤いデザインではなく、「蒸気機関車」をイメージした黒いだるまやサッカー日本代表のユニフォームのデザインや群馬交響楽団をデザインした、いわゆる「デザインだるま」を作り出した。少し小さめのデザインだるまはインテリアとして部屋に置いても可愛く、若者をターゲットに様々なデザインをつくりだしている。
また、だるまを全く違った形に変えてしまった人たちもいる。デザイナーたちがデザインした作品を実際に製作する試みをしているのが「高崎art製造projectカロエ」である。高崎市吉井町で製造業を営む山崎将臣さんが市内の製造業仲間と始めた。
「世界に日本の文化を発信したいと考えたときに、ただそれだけなら高崎は京都には勝てない。だからもっとフォーカスを当てて発信したいと考えた。高崎といったらやっぱり『だるま』だからね。」
「モノづくり × デザイン × 地域」という要素の掛け合わせをもって、地域のいいところを融合させて「高崎ブランド」として全国・世界中に発信する視野で活動を行っていく。国内や海外での芸術祭にも積極的に出展をしている。イタリアで開催された世界最大級の見本市である「ミラノサローネ」では大盛況だった。
山崎さんは今後の活動について「デザインとはデザイナーと企業、そこに関わる人々の関係からカタチになる。その力学的関係からどんな化学変化が生まれるのか楽しみだ。」と話す。

「だるま=赤くて丸い」というイメージを正面から否定しているのにもかかわらず、見ている人にはしっかりと「だるま」であると思わせる発想はとても面白い作品であると思う。

「だるま」は高崎を象徴する産業であり、文化だと思う。しかし、それらを若者が魅力に感じていなかったら、外の人たちに自信を持って自慢することなどできないのではないかと思う。今回紹介した「だるま」は、自分は「カッコいい」と思った。誰かに自慢したいとも思った。

形は違えど、同じだるま。
願いを込める。
どうぞ今年も一年、よろしくお願いします。

■高崎経済大学地域政策学部伊藤ゼミ連携企画投稿~群馬の特徴を人に伝える。PRJ.■
ライター:高崎経済大学 地域政策学部 伊藤ゼミ 小池雅樹

■有限会社山﨑製作所
住所/高崎市吉井町小暮105-1
URL/ http://e-bankin.com
TEL/027-388-3131
メール/masaomi@e-bankin.com
2015年02月17日 | ライター:tcue | 場所:| カテゴリー:モノ・ワザ 歴史・文化 

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