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群馬県吉岡町発。日本初の棒高跳び室内練習場で見た光景。~BELL ATHLETICS JAPAN~ 

棒高跳びの室内練習場があるのをご存じでしょうか?

日本初の棒高跳び室内練習場が群馬県吉岡町にあった。

えっ、何でこんな所に?
棒高跳びの室内練習場がある事を聞いたことがなかったので、スポーツ大好きな私は思わず取材を持ちかけた。

取材を受けて頂いたのは代表の田中光先生。実は現役の中学校の先生。
話を伺ってみるとかつてご自身も学生時代陸上に励み、卒業後体育教師に。
陸上部の顧問となり群馬県中学校駅伝など全国区へ押し上げるなど陸上界では有名な方のようだ。

話を伺う。
施設設立のきっかけは約20年前、アメリカで棒高跳びの学校が出来たとの情報を耳にした田中先生、実際現地のアメリカに行く。
行ってみると、学校という感じでもなく畑の中にポツンと大きな施設…
その施設は、かつての棒高跳びオリンピックメダリストのアール・ベルさんが建てた室内練習施設だった。

中に入ってみる。
地域の子供からお年寄りの方まで楽しそうに棒高跳びをしている。
誰かジャンプに成功すればみんなで拍手。
そんな光景に感銘を受けた。

「これは素晴らしい。これこそが地域スポーツなのでは」。

その翌年もアメリカに渡った。

今度は施設の大きさから運営、経営システムなど様々な事を学び、「これはもしかしたら自分でも出来るじゃないか?」

そんな思いから1999年にアメリカのベルさんからののれん分けという形で”BELL ATHLETICS JAPAN”を設立。

周りの人からはこんな施設いつ潰れるか?やって行けるのか?など冷ややかな目もあったが気がついたら今年で16年目。

学校体育で高跳びだったり幅跳びの経験はある方はいるだろうが、陸上部でも棒高跳びの経験がある選手は少ないだろう。
校庭にしっかりとした棒高跳びがある施設もなかなか無いだろし、それが室内練習場だというのだから稀少だ。

ちょうど取材の日、東京オリンピック世代の未来の日本代表候補の高校生も練習に来ていた。
その光景を小学生や中学生がその技術を目で見て肌で感じている。

見ていると器具の準備から片づけまでを小学生から高校生まで一緒にやっている。
先輩は後輩の指導をし面倒を見て、後輩は先輩の実技を真近で見て学んでいる。

「こんな光景は学校体育では目には出来ない。」練習に一緒に来ている親御さんも口を揃えて言うという。

代表の田中先生、
子供達にはいろんなスポーツを学ばせたい。子供達は1つの事は30分で飽きてしまう。
ここでは棒高跳びの練習だけではなく跳び箱、マット運動、ハードルなども練習に取り入れている。

棒高跳びは他のスポーツと違い技術競技。
走るのが多少遅くともコツコツと練習すれば必ず伸びると指導している。
また指導者として肉体的に追いこむが、精神的には絶対に追いこまない。
棒高跳びを通じての人間形成という事をモットーに指導している。

「これはもしかしたら自分でも出来るじゃないか?」と16年前に設立したBELL ATHLETICS JAPAN。

今では毎週土日には群馬県内おろか全国より老若男女が集まり、
かつての教え子達が今やコーチや先生としてもボランティアで指導にしに来てくれている。

約20年前に田中先生がアメリカで見た光景。
かつて体育教師を志していた私は群馬県吉岡町でその光景を目の当たりにして、
年甲斐もなく涙がこぼれそうになった。

BELL ATHLETICS JAPAN
群馬県北群馬郡吉岡町大久保1681-2
0279-55-0082
http://bellfamily.web.fc2.com/
2014年08月08日 | ライター:高橋 | 場所:北毛 | カテゴリー:イベント・祭  

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