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人と自然がふれあう元気で豊かなまち~千代田町民レガッタ大会~

「キャッチ、ロー、キャッチ、...」

大きな掛け声に合わせて一艇のボートが水面を進んでいく。
4人の漕ぎ手と舵取り兼号令かけ(コックスというそうだ)の息がピタリと合った時、水面に繰り出されるオールの様はとても美しく、静かに、かつとても力強く進む艇の姿に思わず感動をしてしまった。

邑楽郡千代田町で、町民レガッタ大会が行われているよ。
そんな話を聞きつけたのだが、恥ずかしながら「レガッタ」が何物なのか意味が分からなかった。

「レガッタ」とは、一言で言うとボートを漕ぐ競技のことを指すそうだ。ボートと言っても大沼や榛名湖にあるスワンボートのようなものではなく、細長い艇に乗り込みオールを使って漕ぐボートの事だそうだ。

中学時代、赤城の東毛林間学校で行ったカッターのようなものか、と思い出してみたが、町民大会になるほどの盛り上がりがあるのか、と興味を惹かれ開催担当者にお話を伺った。

利根川の左岸に沿うように広がっている千代田町は、利根大堰のおかげで利根川流域の中でも水量が豊富にある地域となっており、ボート競技に適しているそうだ。周辺の館林高校と館林女子高校にはボード部があり、館林高校では千代田町の利根川に艇庫を有しており、以前からここで練習を行っていた。
そんな環境の中、平成4年、群馬県の体育協会からボート競技の地域スポーツ特別強化指定市町村に、館林市とともに千代田町が指定されたことをきっかけとして、町民向けのボート教室を企画したのが始まりであった。

「ボード教室を行うのであれば、大会も企画して、教室で習った成果を見てもらおうよ」

ボート教室を企画していた教育委員会の担当者、館林高校、館林女子高校の先生たちの声がけで、大会開催へ向けてのボート教室という位置づけに変更された。そして、第1回町民大会の開催が決定となった。

現在も、大会に参加される方は必ず、7月の土日に開催するボート教室を受講しなければならないのだが、不注意がきっかけで大きなケガや事故につながる水上スポーツでもあり、安全に楽しく参加していただくための準備として大切なことです、と伺った。

ボート教室では、ボートおよび乗り手の説明を受けた後、ローイングエルゴメーターという器具を使用して、ボートを漕ぐ動きを陸上で練習する。千代田町のレガッタはナックルフォアという種目となっており、漕手4名舵手1名で構成されている。つまり、全員の息をあわせて同じ動作をしないと、艇がスムーズに進まない、ということだ。
ボート教室では、4台のローイングエルゴメーターを使用して、全員が同じ動作ができるように練習をする。

筆者も担当者に誘われるまま、ローイングエルゴメーターを試させていただいた。
一挙手一投足を教えていただきながら、触れてみたのだが、

「キャッチ」・・・オールの先端部で水をつかむ
「ロー」・・・足を引き伸ばしながら、全身の力で一気に水をかく
「フィニッシュ」・・・オールを水から抜き出す
「ハンザウェイ」・・・オールを持つ手を、胸の位置から腹~膝まで落とす
「フォワード」・・・次のキャッチの動作をするため、体を引く

大会と同じく、500Mの試走をさせていただいたが、終わる頃には肩と背中を中心に全身を覆う疲労感と倦怠感を感じた。常日頃の運動不足を嘆くばかりであるが、漕手4名の息を合わせて同じ動作をすることなんて、果たして出来るのだろうかと感じるとともに、ピッタリ同じ動作ができたら気持ち良いのだろうなぁ、ぜひやってみたいと思った。

第2回大会から時間が合えば参加しているよ、という千代田町民の稲葉さん。
自動車関連のお仕事をされている傍ら、教育委員会の体育指導委員(現スポーツ推進委員)を務めていた。第1回大会では、体育指導委員として大会の運営に携わったが、見ているよりやったほうが面白い、ということで競技へ参加することにしたそうだ。
趣味はマラソン、ロードバイク、トレイルランニングということで、70歳とは思えない、引き締まった体系を維持している方だった。
レガッタの面白さを伺ったところ、マラソンとは違って仲間と息を合わせて一つのゴールを目指すところ、とおっしゃっていた。コックスの掛け声に合わせて漕手の動きがピタリと合った時、競技をしながらもなんとも言えない達成感を感じるそうだ。今年はマラソン仲間を誘って参加をするそうだ。

そんな稲葉さんの仲間には甘楽から参加している方がいる。
町民大会として始まったレガッタだが、住民の健康増進とボート競技の普及拡大を図るとともに、千代田町の経済・文化・スポーツの交流を深めることをその趣旨としたため、現在はオープンの部があり、町外の方の参加も可能となっている。

昨年は、36チーム、180名を超える参加者がいたそうだが約半数は町外の方の参加だったそうだ。
町の特色を活かし、住民の健康づくりを考えながら、町民以外との交流の場が此処にはできているのだな、と感じた。

毎年6月に大会概要を告知し、6月末に参加者の〆切り
8月の第一日曜日に開催する大会へ向け、7月の土日を利用してボート教室が行われている。

普段は感じることが出来ない、水面からの風景。
仲間と一緒に心地よい汗を流すのも、楽しいのではないだろうか。

■千代田町民レガッタ
URL/  http://www.town.chiyoda.gunma.......rts009.htm
会場/利根川河川敷(瀬戸井地先)

~大会・およびボート教室に関するお問い合わせ~
千代田町教育委員会事務局 スポーツ振興係
TEL/0276-86-3012
メール/soutai@town.chiyoda.gunma.jp
2014年07月28日 | ライター:tetsu | 場所:東毛 | カテゴリー:イベント・祭 

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