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天保七年創業 170年の歴史を誇る ”お誂え”布団専門店 金澤屋

転勤で群馬へ越して早6年。
街に関する仕事を通して、アンテナを高くして街とは接しているものの
以前から気になってはいたが、伺ったことがなかったお店が高崎本町にある。

「金澤屋」

天保7年創業 現在178年の歴史を誇る布団専門店。
外観は歴史を感じさせる佇まい、早速自動扉を開けて中に入るやいなや、戸惑いを感じた。
商店としては珍しい作りで、店内は靴を脱いで上るスタイル。
恐る恐る店内を拝見しながら
店長である本木毅さん、本木憂子さんに話を伺った。
「少し入口に戸惑いませんでした?」その答えにはもちろん「ハイ」なのだが理由を訪ねると
「あえて入りにくいようにして、お客様に納得いく商品を見つけて頂きたいんですよ。
例えば、靴のままで商品を見ていて店の人に試してみてください。と言われても
中々試せなかったり、ゆっくり寝心地を体験できないでしょ」
確かに、今までベットを購入する際に試すといっても
せいぜい手で押したり、靴のまま上半身のみを倒し感覚を確かめて
購入に至るというのが私だったかもしれない。
実際に、寝て商品を試すと、必然的に靴を履いていないので躊躇いを感じなかった。

実はこのスタイルに変わったのもここ数年とのこと。
初代が天保7年 綿打ち商として始めた。
当時は手間ひまかけて綿打ちをし布団を使っていたが、
高度経済成長により既成品のふとんが安く手に入るようになり、
そいった家も少なくなっていったそうだ。
そういった時代を背景に、綿打ちから卸へと力を入れていったが、
現在は必要なものを必要なだけつくり必要な方へ提案していく形へ変化しているとのこと。
「昔は”お誂え”といって、お客様のご要望を受けて製造していました。
原点に立ち返って、もっと素材や性質を知り、お客様一人一人に”お誂え”していきたい。」

私も最近強く感じることだが、何でも手に入る世の中になり、ものに対する知識や常識が薄い。
正直、今回話を伺って、布団は綿打ちをして使っていたものなのだと初めて知った。
もしかすると今、必要なものはモノの本質を知って購入する事なのかもしれない。

「人生の3分の1の時間を睡眠に使う。」よく耳にする言葉だ
「眠っている3分の1が起きている3分の2に影響してるんですよ。
だから寝具って非常に重要でこだわるところだと思うんです」
こういわれると自分の睡眠はどうなのか?とハッとする。
同じ体系の人はいないので自分の体に合った寝具を使ってほしいと厳選された商品が並ぶ。
それは寝たり、触ったりすることで違いが明らかにわかるほど。
例えば、通気性に重点を置きユーカリ繊維生地を使った羽毛掛布団
釘を一切使わず100%天然素材のセパレート式のマットレス
など・・・一つ一つ現地に行き、過程を見て知って、厳選している。

店長の本木さんは地域活動にも積極的に参加している。
恥ずかしながら、私は知らなかったのだが
今年で25回目を迎える高崎マーチングフェスティバルなどの話も伺えた。
「この街に住んでいるんだし、この街をもっと楽しくしたいでしょ。
街に元気がなければ、自分の店もまわりも明るくならないでしょ」
そんな本木さん。毎朝、店舗から田町の信号まで歩道を掃除しているのだそうだ。

街を元気にする。
それはその街に住まう人がひとりひとり思い行動をすることから始まるんだと
創業178年を誇る店主の心意気から気が付かせてもらった。

本木さん。また楽しい話を伺いに寄らせていただきますね。

■金澤屋
住所/群馬県 高崎市 本町65
TEL/027‐322‐3571
営業時間/AM10:00~PM7:00 水曜定休日
HP/ http://www.kanazawaya.ne.jp/
2014年03月28日 | ライター:gumi | 場所:高崎 | カテゴリー:モノ・ワザ  商店 

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