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戦後から続く「ふわふわ」かき氷を前橋のど真ん中で堪能!~野口商店~

猛暑が連日続く中、まさにピッタリなお店に今回は伺った。

野口商店

前橋市表町で100年以上も続いているというかき氷の専門店だ。

「昔の人は、イチゴのかき氷に紅ショウガの汁をほんの少し垂らして食べたそうですよ。
紅ショウガの汁がイチゴの甘味と酸味をほどよく引き立てるんだそうです。
かつてはこの周りにも焼きそば屋さんが結構あったから、そんな知恵が出てきたんでしょうね。」

こんな話をしてくれたのは、初代から数えて4代目のご主人。

日露戦争後の明治38年頃から氷の卸業を始め、太平洋戦争後にかき氷の販売を始めるようになったそうだ。
以来、かき氷専門のお店として多くの人に愛され続けている。取材に伺ったこの日も午前中だというのに、
制服姿の高校生達が立ち寄っては次々にかき氷を注文している。夏休みの部活の練習前にここに立ち寄るのが日課のようだ。

筆者もさっそく注文。
定番のイチゴから、レモン、メロン、抹茶、あずき、などなどメニューは30種類以上が用意されているが、
ご主人に勧められたのは「カンロ」だ。
創業以来変わることのないレシピ。合成保存料は加えず作り置きもしないので、ほぼ毎日この自家製のカンロシロップを作っているそうだ。無色透明のシロップだから、一見すると何もかかっていないかき氷のように見えるが一口食べると甘さがいっぱいに広がった。しかも食べ終えた後に飲み物が欲しくならない。シンプルでスッキリした甘さだ。

「お客さんからは氷が甘いねとよく言われるんですが、氷自体が甘いわけじゃなく、実は全てのメニューにこのカンロを加えているんです。」そう秘訣の一旦を教えてくれた。

 

そして、「ふわふわ」のかき氷。
よくある「しゃりしゃり」のかき氷ではなく、「ふわふわ」。

終戦後からずっと使い続けているという昔ながらの氷削機。
これで極限まで薄く削られた氷が山盛りになった姿はまるでわた飴のようだ。
スプーンですくえば、そのふわふわ感が手に伝わってくる。口に含めば一瞬にして溶ける。
そして食べ続けても頭が痛くならない。
「しゃりしゃり」のかき氷しか知らなかった筆者にとってはかなり衝撃的な体験だった。

メニューに並ぶかき氷はどれも300円前後。学生のお小遣いでも毎日通えるような安さだ。
それで本物のかき氷が味わえるのだから、近所の高校の学生達が常連になるわけだ。
学校帰りに野口商店に寄ってふわふわのかき氷を食べながら友人たちとするおしゃべり。
今は日常のシーンでも、きっと大人になっても忘れないシーンになることだろう。
そして野口商店がある限りこの古き良き伝統は続いていく。

そんな場が前橋のど真ん中にあることを、ちょっと誇らしく思えた今回の取材だった。

■野口商店
住所/前橋市表町1-16-6
2013年07月26日 | ライター:kyouya | 場所:| カテゴリー:商店  

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