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いい自転車の見分け方、それは走りとそのバイクがまとっているムードなんだよ~スポーツサイクルイチカワ~

9月31日、前橋市で市制120周年第2回赤城山ヒルクライムレースが行われた。
このレースは小説の世界のなかの架空のヒルクライムレースを街の人たちの熱意で現実のものにしたもの。
その物語はすでによもやま話で紹介をさせてもらっているが、
取材の過程で前橋市のスタッフから、さらにインタビューした出場者から1軒の自転車屋さんの名前を聞いた。
今回はその自転車屋「スポーツサイクルイチカワ」にお邪魔した。

「スポーツサイクルイチカワ」は前橋市平和町に店を構えている。
外観を見る限り普通の自転車屋さん、しかし店内に一歩足を踏み入れるとその世界は一変、
そこには色とりどりのありとあらゆるバイクが、ところ狭しと並べられている。

「自転車屋を開業したのはオヤジ、戦後すぐに店を開いたんだ。おれが店を継いだのは昭和24年、20歳の時」と語るのは店主の市川邦司さん。
当時自転車の役割と言えば、商店の荷運び用の業務用としての利用がほとんど。
「今でいう軽トラックや商用バンみたいなもんだわね、当時の自転車っていうのは」。

そんな時代に市川さんの目にある新聞広告が飛び込んできた。
それは東京の「山王スポーツ」の広告、そこには『欧州で普及のスポーツ自転車、日本上陸…』とあった。
これだ!!と思った市川さん、取るものも取りあえず東京の山王スポーツへ駆け付ける。

東京から3人、大阪からは2人、ほかには札幌、仙台、名古屋、福岡、そして前橋からは市川さん、
そこには若い自転車屋たち、のちにサイクルスポーツのパイオニアとなる10人が日本各地から集まっていた。

「よう勉強したよ、みんなで。金ためては夜行に乗って東京に行って部品仕入れて。
経営の講座で60万あったらスポーツサイクル屋の経営に十分だって言われたけどその金がなくてな…」
スポーツサイクルの普及のためにいろんなアイデアを考え実行した。
スポーツサイクルのガイドブックをオリジナルで作成した。試乗会もやった。店舗主催で草大会も開催した。
自分が普及の先頭を走っている、それが楽しかった。

そして今の自転車ブーム。
「おれは別に何にもしてないけどね。自転車が売れてうれしいけどな」と照れる。
壁にとても格好いいロードバイクが1台。「それはこの間イタリアで仕入れてきたやつ、120万円かな」
毎年新しい自転車の買い付けにイタリア、ドイツ、ベルギー、、、海外もあちこち出かける。
仕入れるバイクはすべて自分の目で確かめる。
目利きのポイントを伺う。

「まず第一に早く走ること、それは外せない。そしてさらに大事なのはそのバイクがどんなムードをまとっているか。
売れる自転車は人を引き付ける空気を持ってる」。

確かに!!である。

取材の最中にもたくさんのお客さんが店を訪れる。
熊谷からトレーニングがてらやってきたお得意さん、市川さんと一言二言話して再びトレーニングへ。
高崎に住む大学生はメカニックの小野さんにギアを調整してもらい「すごくよくなりました」と笑顔で。
近所のおばちゃんはママチャリのパンク修理の依頼。世間話を交わしながら「ほい、ほい」と請け負う。
自転車を通じて人々が行きかうこの店、この街の自慢だなぁと肌身に感じた。

話しているうちに自分も走りたくなってきた。「初心者の僕に会う自転車ありますか?」
即座に「このクロスバイクどうよ。頑丈だから体大きい編集長にはいいよ・・・」お買い上げである。
先駆者は商いも上手…このバイクで片道10キロ自転車通勤のスタートを決意した今回の取材であった。

■スポーツサイクルイチカワ
住所/前橋市平和町2-6-22
TEL/027-231-7612
URL/ http://www16.ocn.ne.jp/~chikaw......index.html
2012年11月02日 | ライター:銀ちゃん | 場所:前橋 | カテゴリー:商店 遊ぶ 

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