群馬よもやま話|前橋・高崎など群馬を自慢するwebサイト

バックナンバー検索
  • カテゴリー
  • 場所
  • 季節
  • ライター
  • 記事種類

検索条件リセット

閉じる

粋でいなせな紺屋者(こうやもん) ~中村染工場~
伝統技法 『注染(ちゅうせん)』 とは?

県内唯一の 『注染(ちゅうせん)』 という伝統技法で手拭いを染める
そんな職人さんがいると聞き、今回出かけたのは高崎市の中村染工場

店内には、昔ながらの渋い絵柄から可愛い和小物風のデザイン、
まちなかスタンプラリーで使われたSLの手拭いなど
肌触りのよい柔らかな風合いの手拭いやのれんが並んでいる

普段は見学できない工場の中も、今回特別に見せて頂いたが
4代目主人の中村さん、60年のベテラン職人岩田さん、若き精鋭鎌田くん
まるで家族のようなほっこりムードの中 あうん の呼吸で作品が生まれていた

~注染(ちゅうせん)とは~
表も裏もない、どちらの面も表面となりうる染めの伝統技法のひとつであり
その工程は大きく4つ

1.「板場」 いたばと呼ばれる、糊を置く工程
渋紙で作成した型紙を木枠に固定し、その上に手拭いを1枚ずつ広げ、染めない場所に糊を置く作業
ここが1番の肝心要 何事もベース(基本)がブレると修正がきかない
60年のベテラン職人である岩田さんが担当していて、なかなか他の人には任せられないのだそう

2.「紺屋」 こうやと呼ばれる、染めの工程
染料が必要のない場所に流れないよう細かな土手を作ることで、
同時に何色も染めることができる
薬缶(やかん)を使って、作った土手の中に染料を注ぐ作業から
注染(ちゅうせん)と呼ばれるようになった

3.「水元」 みずもとと呼ばれる、水洗の工程
余分な染料と糊を流水で洗い落とす作業
色移りをさせないよう神経を使う工程でもある

4.「乾燥」 天日にて自然乾燥し、整理して切り分ける工程

様々な工程を経て、熟練の技で染めあげる手拭い
1枚ずつ型を作って表裏両面から染めるからこそ
どちら側から見ても味わいがあり、柔らかな風味がでる

失敗することもたくさんあるし、またそれが”味わい”に見えることもあるから
いつも乾いてみないと真の出来上がり具合はわからない、と中村さんは語る
手間がかかり大量生産はできないので、多少値段が高くなってしまう悩み
継いでまもなく、辞めようかと思ったこともあったが
そんな時に限って手拭いの人気がでてきて・・・と引き止められる気持ち
伝統を守っていかなければとの重責と葛藤がいつも心にあった

中村さんのこれからの夢は、
「注染という技法を後世に伝えていきたい」
たくさんの人にこの手拭いを知ってもらい、使ってほしい
注染という技に興味を持ち、後継者として門を叩いてくれる人も増えてくれれば尚嬉しい、と語る

中村さんに限らず、素朴に真摯にモノづくりに取り組んでいる職人さん達は
商売っ気も少なく宣伝するのも苦手のようだ。笑
だからこそ、よもやまとしては代弁したくなる

これが群馬の自慢なんですよ、と

■中村染工場
住所/高崎市常盤町40
TEL/027-322-5202
営業時間/10時~17時 (定休 土日祝)
URL/ http://www.nakamura-some.com/
2012年10月23日 | ライター:るー | 場所:高崎 | カテゴリー:モノ・ワザ 歴史・文化 

最新バックナンバー

その他のバックナンバーを見る


ページトップへ
フリーワード検索