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酒造りの二つの自慢。米、酵母、水、つくり手、すべてが群馬県産、日本酒「舞風」と世界に広がる酒造りの技術と気質。

群馬県産の酒造好適米「舞風」、群馬県産の清酒酵母「群馬KAZE酵母」、群馬県の水を使用した「オール群馬」の日本酒。

一般公募で決定したシンボルマークが貼られた「舞風」ブランドの日本酒が
2012年4月にデビューし、県内の酒屋さんで販売されている。

この「舞風」ブランドの誕生に中心的に関わってこられた聖徳銘醸の西岡さんにお話を伺ってきました。

なぜ、オール群馬の酒が生まれたのか?

新潟などから来る杜氏が高齢化で減っていくなかで、蔵の交流と若手職人の育成の場として研究会が2003年に発足し、
そこで参加者に「何をしたいか」アンケートを取ったところ、最も多かったのが
「自分たちの手で群馬の酒をつくってみたい」という群馬の地域ブランドの向上させるための群馬ブランドの日本酒の開発だったそうです。

もともと県内では「若水」という米を使って造るのが主流だが、これは愛知県産の米。
西岡さんたちは、農業技術センターとともに改良を重ね、群馬産の酒造好適米を長い年月をかけて生み出しました。
これが新品種の酒造好適米「舞風」です。

酵母は1999年に実用化された「群馬KAZE酵母」使用し、商品化に向けて数年かけて試験が繰り返され、
ようやく今年の4月、販売が始まりました。

「米と酵母と水、そして造る人も群馬のオール群馬の酒。
群馬でしか造れない酒を多くの人に飲んでもらいたい。」

と、熱く語ってくれた西岡さん。

そんな西岡さんの話を聞きながら、ふと壁際に目をやると「OZUMO」というアルファベットが入った酒樽が。
なんでもサンタモニカにある「OZUMO」というレストランにオリジナルブランドの清酒を提供しているそうだ。

アメリカで日本酒って飲まれているの?というふとした疑問から
二瓶孝夫氏(故人)というスゴい方のお話を聞かせて頂きました。

この方、戦後まもなくのころ、ハワイのホノルル醸造会社に赴任し、
戦時中禁制化にあり継承が途絶えようとしていた醸造技術向上に尽力されたそうだ。

プロセスを工夫して夜勤をなくし8時間労働の実現、
木おけに代わりステンレスタンクの採用、
泡なし酵母のいち早い実用化など
戦後の当時としては画期的な手法を開発し、ハワイの日本酒醸造の品質向上に貢献。

ちなみに、この技術は後に日本へも逆輸入されたそうです。

また、二瓶氏は「国際酒会」の初代顧問に就任しアメリカへの日本酒普及活動にも尽力され、
この「国際酒会」が主催で、「全米日本酒歓評会 Joy of Sake」という外国人向けのきき酒イベントも開催されて
2001年から開催されているそうです。

「Joy of Sake」はアメリカ人が良質の酒を理解する一助として、また二瓶氏に敬意を表して開催されているそうで、
第1回はホノルルで、ほかにもアメリカの各地で行われ、東京でも行われています。

きき酒をするまでに外国人にも日本酒は普及しているんですね。

「二瓶先生のような方がいたという事実を、もっと日本人のみなさんに知ってもらいたい。」と西岡さん。

オール群馬県産地酒ブランドの誕生秘話から、海外の日本酒事情というグローバルなお話を
お聞きすることができ、日本の文化って、日本人の技術ってスゴいな~って思いました。

先人の偉大な功績があったからこそ、現代の我々がおいしくお酒が飲める、ということを忘れてはいけませんね。

聖徳銘醸株式会社
住所/群馬県甘楽郡甘楽町白倉686-1
TEL/0274-74-4111
2012年08月03日 | ライター:山田 達也 | 場所:西毛 | カテゴリー:モノ・ワザ  

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