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草津温泉とらくごをつなぐもの、それはお客様を「おもてなし」する心。

先日初草津温泉に。草津のお湯を楽しんだ後に湯畑をぶらぶらしていると不思議な看板が目についた。
「草津 温泉らくご」。これはいったいなんやろう?興味がわいたのでさっそく取材。

今回は「温泉らくご」の仕掛け人で現在事務局長の小林恵生さんに話を伺う。小林さんは草津温泉で百数十年続く老舗の旅館「奈良屋」の専務。

10年位前、散歩が趣味の小林さん、湯畑あたりを散歩してあることに気付いた。
「草津のお客様は夜遅くまで出歩いてます。でも周りの店舗は閉店して街は真っ暗、お客様は温泉に入った後の長い夜をどう過ごしていいかわからないんです」。「奈良屋」でもお客様によく尋ねられた「なにかありませんか?」と。

小林さんは思った「これでいいのか」と。

温泉客は変化している、これまでの団体客からグループ、ファミリー、カップルへ。食事の時間は短くなりそのあとの時間を思い思いに過ごす。そのお客様の変化に旅館や温泉街は対応していない。

これでは本当のおもてなしとは言えない。
小林さんの活動が始まった。

「20時からの草津にエンターテインメントを」である。

まずは場所の確保、小林さんは湯もみショーが行われている熱の湯に目を付けた。
「湯畑の前で場所は最高、人出も多い」。
管理する草津町と実演する湯もみのお姉さんたちとの交渉はなんと5年、ようやく場所を確保した。

ではなぜ落語、その答えは熱の湯の楽屋で出番前の笑福亭和光さんに教えてもらった。
和光さんは関西出身の私にはなじみ深い笑福亭鶴光師匠のお弟子さん、関西弁でこう語る。

「噺家っちゅうのはその日のお客様のお顔、気配、風合い、そんなものを吟味してその日のネタを決めるんですわ。
それはいつもお客様に合わせるっちゅうことやね。喜んで帰ってもらうんが私らの仕事やから。
ちなみにまだ今日のネタも決めてないんやけど…」。

笑いのおもてなし、これがその答え。そして温泉との共通点。

「わたし2009年12月12日のこけら落としで落語させてもろうてます。この温泉らくご、900回以上、一日も休んでないんですわ。震災ん時は旅館の玄関で発電機回して落語やりましたし、被災者の方受け入れてましたから家あがりこんでその方たちに出前らくごやゲリラ落語なんちゅうのもしましたなぁ」「まぁ、いつもが湯船の前での落語ですから少々のことでは驚きませんけど。いつも出だしではその話をお客さんにさせてもらってます」と和光さん。

「一日も休まない、そのことにこだわってます。草津のお湯は毎日湧いているんですからお客様は毎日来るんです。そこだけは譲れません」小林さんたちスタッフのおもてなしへのこだわり。

今夜も午後8時、草津温泉のゆもみショーで有名な「熱の湯」に笑福亭和光の出囃子の音「十日戎(とおかえびす)」が流れる。
草津温泉らくご934回目の開演である。

和光さん 今日の演目は「西行鼓ヶ滝」。上方落語からの演目である。

仕事忘れて大いに笑わせてもらいました。

毎度おおきに。

 

■草津 温泉らくご
住所/草津温泉熱の湯
電話/0279-88-5118
毎日20時~
2012年08月09日 | ライター:銀ちゃん | 場所:北毛 | カテゴリー:イベント・祭  

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