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呑んでよし、買ってよし、話してよし。お客がお客を呼ぶ街の酒屋さん

群馬に来てはや1年半。何度も足を運んでしまうのが新前橋駅前の高橋与商店。
昭和9年にタバコ屋として創業し、酒屋としては63年の歴史。
現在は、4代目となるご夫婦が切り盛りしておられる街の酒屋さんです。

寒さが身にしみる11月頃、ほわっとした明かりと木のぬくもりを感じる店構えに誘われて、
覗いてみたのが最初の出会い。
見えたのは、心をくすぐる数々の日本酒。白木の一枚板のカウンターでは立ち飲みができるのだろうか。
酒飲みの勘で飛び込んだら、これが正解。実は焼酎もワインも種類が豊富。通うほどに期待が高まる店でした。

高橋与_店構え夕高橋与_冷蔵庫

とりあえずやってみることが大事
高橋与商店では、月に一回、店舗横の駐車場で群馬の蔵元やビールメーカー等を招いてお酒を楽しむイベントを開催している。

スタートした当初、10名くらいだったイベントは、今では40名程の定員が募集して数日で埋まる賑わいぶり。
「この場所で商売しているなら、群馬のお酒を一生懸命やらなくっちゃ」と思ったのが2005年頃。
日本酒ファンを増やすために蔵元と共に頑張ってきた実績が、今の協力体制に繋がっているのだろう。
先日私も参加したイベントでは、参加者が勝手に後片付けをするなど、何だかいい空気が流れてました。

また、昨年の10月1日 《日本酒の日》には立ち飲みもスタート。
以前から立ち飲みは考えていたものの、どんなお客さんが来るのか怖い気持ちもあり、正直迷っていた。
背中を押したのは、店の常連客の社長の一言。
「お前らもやらなきゃ。やっちゃってから考えればいいんだよ。」

心配は杞憂に終わった。立ち飲みに訪れるお客さんは年齢も性別もマチマチ。
ご近所さんから出張帰りにちょっと顔を出す方まで客層は様々だ。
それなのに、不思議なくらい綺麗な飲み方のお客さんしか集まらない。

福田さん曰く、「集客を最初に考えるとスタートできないが、お客様の満足さえあれば何とかなる。
そう思って、とりあえずやってみることが大事。」 一歩を踏み出す勇気に私も背中を押されました。

高橋与_コラボ日本酒

前橋の町田酒造と高橋与商店のコラボ酒

高橋与_立飲みメニュー

どれでも一杯300円。気に入れば、 すぐに瓶で買えるのも嬉しい。

毎日、楽しさを更新中
「いろんな人と出会えて、すごく今楽しく仕事をさせてもらっている」と口を揃えるご夫婦。
そこで、今が一番楽しいですか?と聞いてみた。
福田さんからの返答は、「毎日更新している感じ?言いすぎかなぁ(照)」
言いすぎだったとしても、口にできることがステキです。

「パートナーが悪いと仕事も楽しくないけど、そこもいいんだよね」
福田さんがぼそりと言った一言も聞き逃しませんでした。
本当にお二人がいての高橋与商店だと思ってます。

高橋与_福田夫妻

3年後のビジョン? 無いんですよねー(笑)
今後、どうしていきたいですかと聞いてみたら、
「お世話になっている酒蔵さんから3年後のビジョンを聞かれたんだけど、無いって答えたんですよ。」とのこと。

その時、その時のタイミングで考え、色々なことに挑戦しているうちにお客さんがお客さんを呼んでくれている。
面白い人達が来てくれて、いずれまたこの人たちと仕事で繋がることがあるかもと思える積み重ねがある。
接客の様子を見ていても、電話でのやり取りを聞いていても、お客さんを大事にしていることはすごく分かる。

「商品ではなく、店や人にお客様がついてほしい。」
その言葉をお題目にせず、挑戦し続けること自体が大切なのかもしれない。
ここに来る度に街やお酒のことを教えてもらっているが、本当に様々なことを気づかせてくれる酒屋である。

これからも期待してます
まだここでお伝えできないのが残念ですが、日本酒好きならおおっと驚く入荷が近々ありそうです。
是非お店のブログをチェックしておいてください。

街での商売に真摯に向き合い、お客さんがどうすれば楽しめるかを大事にし、人を応援し、応援される。
そんな店が街を元気にしていくのだろう。そう感じた取材でした。
やっちゃったもん勝ちでこれからもお願いします!ねっ、福田さん。

2016年08月29日 | ライター:遠藤直毅 | 場所:前橋 | カテゴリー:イベント・祭  商店   

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